明けない夜はないと信じて

台風21号、並びに北海道東部大地震の被災者の皆様,
心よりお見舞い申し上げます。

9月4日から5日にかけ日本各地に猛威を振るった台風21号。
その被害も把握できないまま、立て続けにおこった北海道の大地震。
猛暑・大雨とこのところの自然災害に疲弊し切っていた矢先だけに、
この二つの大きな被害に私たちは茫然とするばかりだ。

取材陣のインタビューに「生きる気力が無くなった・・・」と答えた年配の男性。
見ているほうも辛い。なぜ、こんなにも自然災害が続くのか・・・
真実から目を背けないようテレビにくいいるものの、もはや言葉は出てこない。

2011年の東日本大震災で私たちは「普通に生活できる有難さ」を身に染みて知った。
当たり前だったライフラインに感謝し、家族や地域との絆の大切さを改めて痛感した。
今回のこの未曽有の大惨事のなか、私たちは何をすればいいのだろう。
何を学べばいいのだろう。

5日未明の北海道最大の地震で、道内ほぼ全世帯が停電し断水も起こった。
道路は液状化現象で陥没し、朝を迎えた街は現実かと見紛うばかりに一変していた。
最後の連絡手段のスマホの充電に奔走する人たち、
真っ暗なコンビニにおにぎりと水を求め出来た長蛇の列、
すべての移動手段を無くし駅構内で地べたに座り込む人々。

台風被害の関西もしかりである。
人工島の関空は水没し連絡橋にはタンカーが激突、一時「陸の孤島」と化した。
風力でトラックが横転、クレーンが倒れ、屋根や外壁がいとも簡単に吹き飛ばされた。
観光名所の被害も甚大、さらには「秋の収穫の被害」も計り知れない。

「自然との共存」に活路を見出すべく、121d87dcff48a19d617d88c4adff9b27_t.jpg
今こそ真剣に取り組むべきなのだと思う。
「開発・発展・利便性・利潤」を優先させる時代に終止符をうち、
世界一丸となって環境保全を計りつつ「温暖化」に立ち向かっていけたらと願う。

「明けない夜はない」の言葉を信じ、被害から免れた私たちが被害渦中にいる人を支えていくことで、きっとこの困難も乗り越えられるはず、そのためにも今こそできることを考え実行していきたい、いかねばと思う。