今こそ! 👪

先日の台風19号による甚大な被害。
関東・甲信越・東北の1級河川及びその支流の堤防の決壊、と同時に一夜にして奪われる平穏な日常、時間の経過とともにあっという間に拡大していく被害。
スマホからは何度もJアラートの警告が鳴り響き、極めて不安な夜を過ごしました。
千葉県を襲った台風15号に爪痕も生々しく、まだ全く復興の目処も経っていない矢先だというのに・・・。

このところの自然災害の規模は年々甚大となり、もはや自治体レベルでは対応は不可能、国の迅速な対策が不可欠となっています。
テレビで被災地域の報道を見るだけでも本当に辛く、日常の生活がすべて一瞬にして奪われたことへの恐怖・喪失・不安かいかばかりだろうと胸が苦しくなります。

当相談所の地元である川越は、ニュースで何度も報道されたように、下小坂の越辺川が氾濫、特別養護老人ホームや近隣住宅が多大なる被害を受けました。
被災された方々の心中、また、救助に当たっている方達の心労・疲労を思うと本当に心苦しく、いてもたってもいられないどうしようもない虚無感におそわれます。

そして世界に目を向ければ、今や各国で起こっている異常気象による膨大な被害。2713621d58b96c93307555683afb69ab_s (1).jpg
その規模は、加速度的に膨らみ、世界中の人々が強い危機感と、地球からのメッセージを確実に感じています。
「私たちの日常の生活を見直すべき時が来ているのだ」と誰しも感じているのです。
今、私たちはどうすればいいのか、何を始めればいいのか、どういう姿勢で生きていくべきなのか、それは決して政治家任せの問題ではないと思います。

先月22日、ニューヨークの国連本部で開催された気候変動問題に関する会議に出席した小泉環境大臣は「スピード感を持って、出来ることはぜんぶやる。日本は本気だと言うことを伝えたい」と発信していました。この就任したばかりの若い大臣のスピーチを世界から評価させるもさせないも、私達ひとりひとりの意識にかかっているのだという自覚を持って、常に生活していきたい、そんなふうに痛感しています。

「ストップ、ザ・温暖化!」が叫ばれてから、どのくらいたつでしょう?
私達は、どのくらい真剣にそのスローガンを自覚し、実践しようと努力してきたでしょう?
「利潤・利便性・高性能」ばかりを優先し、「するべき我慢・忍耐・自然の摂理」など、友人や家族と話し合ったことがあるでしょうか。

私も大いに反省すべき点はたくさんあります。でも、自然からの雄叫びのような猛威をしっかり受け止め、自分の生き方やライフスタイルを見直し、地球にやさしい謙虚な生き方を心掛けていきたいと思います。

最後にやはり災害などの緊急時、家族がともにいるのといないのとでは精神的にかなり違うと思います。人生に対する考えや、様々な事情を決して軽んじる気持ちはありませんが、この機会に自分の「人生や家族」について真剣に考えてみるのもいいかもしれません。

被災にあわれた地域の一日も早い復興を心から祈りつつ、自分にできることは何なのか、今後の生き方をどうして行けばいいのか、考えていきたいと思います。