考えてみる ❓

毎年、この時期に飛び込んで来る嬉しいニュースと言えば、ノーベル賞の受賞。
今年もまずは、ノーベル化学賞にリチウム電池開発の功績により吉野彰氏が授与されました。スマートフォンをはじめとして今や私たちの暮らしに欠かせないリチウム電池。

毎年、受賞された方の感想を聞いていると、どの方もその研究や9a41399716d4fff643708cc18609a0cc_s (1).jpg
開発に人生を捧げてきたことが分かります。それほどまでに自分の信念を貫き、何度も失敗と挫折を繰り返し、それでもなお成功を実現すべく邁進する、その原動力の一つとして、皆さん口をそろえて感謝なさっているのは、スタッフの協力と家族の支えにほかなりません。

思えばオリンピックのアスリートの方々も必ず、周囲のコーチやスタッフ、そして家族に感謝していますよね。自分が頂いた賞と言うのではなく、周囲に支えられてこその結果だとわかっていらっしゃる方々だからこその受賞のような気がします。

人類の進歩はとどまるところを知らず、果てしなく私たちの暮らしを6bc61098ca209cded12920b9190d2b90_s (1).jpg
便利にしてくれます。
いつの間にか「あると便利なもの」が「あって当たり前のもの」になり、さらなる便利さを追求して、環境問題を配慮することを忘れている私達。確かに生活が便利になり、QOLが上がることは称賛すべきことと言えると思います。

でも、誰しも感じている昨今の異常気象とそれに伴う自然災害。
「やっぱり温暖化が原因なのではないか」そんなふうに認識している人は多いはず。
世界気候行動サミットでは、欧州の国々を中心に本格的に地球規模の異常気象とそれによる災害に取り組む姿勢を新たにし、各国の大いなる関心を集めています。

ともすれば、日々の生活に流されて、受け入れる前に「考える」と言うことを忘れている私達。「快適で便利な生活」を追求するあまり、生じるかもしれない問題に思いを巡らせられない現状。今、考えるべきことは何なのか?優先順位はどうすべきなのか?

「一番大切にしなくてはいけないものはなにか?」
「次の世代に残すべきものはなにか?」

ひとりひとりが意識を高めて、自分なりにできることに取り組んでみる!
その小さな取り組みこそ、集結することで大きな環境へのうねりをもたらし、かけがえのない地球を守り、平和な生活の礎に他ならないと思うのです。

個人の取り組みが家族に広がり、周囲にも広がって、市町村から県・国レベルまで、ノーベル賞受賞の研究成果のように人類に大いなる幸福をもたらすよう願っています。