夏休み

楽しみにしていた夏休みもあっという間、
もうお仕事に復帰されている方、06c9e95bd54aa166cb7994ab10f8820b_t.jpg
もう残りあとわずかという方、いろいろですね。

お休みを前に何となく心躍るような気持ちになるのも、
お休みが終わりに近づくと何となく淋しいような気持ちになるのも、みんな一緒。
子供だけでなく、大人こそ「お休み」を楽しみに働いているのかもしれません。

私は商家育ちですので、子供のころ、サラリーマン家庭の友達が、家族揃ってまとまったお休みを過ごしているのが本当に羨ましかったのを覚えています。
数日間、家族そろって里帰りする!これは田舎の無い商人の子供にとっては憧れ、
「しばらく遊べなくなるんだなあ」というのと同時に「いいなあ」と心底思うものの、
幼心にそれを言っても仕方のないこと、親を困らせるだけというのもわかっていた
ような気がします。案外、子供もいろいろわかっているものなのです(笑)。

長じて、帰省の大変さ・迎える側の忙しさ、いろいろわかるようになったものの、
やはりこの時期「身内同士集まる」というのは、伝えたい伝統のような気がします。
日ごろ疎遠にしていて離れ離れで時間に追われる生活でも、この時ばかりは元気な姿を
見せ合い、他愛ない話に花を咲かせながら、家族・身内・友達と過ごし、
ひとりではないのだと再確認できたらと思うのです。

先日パソコンの記事で、「気の重いお盆」というのがありました。
家族で帰省しても義理の仲では気を遣うばかり、
また迎える方も寝食の用意と孫の怒涛のパワーに疲れ切る有様。
そこで、「お互い無理のないよう旅行を兼ねて旅館で楽しく過ごしては?」
との提案がなされていました。

これまで「実家」の立場で迎える側一方の私としては、
「同じ考えの人がいた!そうそう、これが一番!」少し時間を配慮して、お墓参りをみんなですればご先祖様も喜んでくださるはず、この考えに大賛成、予算・行先は無理のないよう各々調整すればいいと思うのです。

負担のかかる人の無いよう、時間のゆとりを心の優しさに変えて思いやりながら、
皆にとって穏やかな時間が流れ、そして元気になって元の生活に戻れたら!
そんな「夏休み」、大切にしていきたいものです。